あなたは仕事中、怖い顔をしていませんか?
楽しんでいますか? または楽しんでいるように見せられていますか?
今回の本は私の人生の中でもトップクラスに首がもげるほど頷いた本です。
私はなるべく楽しそうに仕事をしているのですが、自分がどうしてこういう働き方なのかを言語化された本でした。
そしてさらにそれを発展させてくれました。
今回紹介するのは、佐久間宣行さんの「佐久間宣行のずるい仕事術」です。
佐久間宣行のずるい仕事術/佐久間宣行
佐久間さんといえば
佐久間宣行と聞いてどれだけの人が分かりますでしょうか?
テレビの裏側の人ですが、これほど表に立って人気な人もいないのではないでしょうか。
テレビに疎い私の中では「面白いバラエティ番組があれば、藤井さんか佐久間さん」というイメージです。(藤井さんは「水曜日のダウンタウン」のディレクターをされています)
佐久間さんはこれまで「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」など数々の人気番組をプロデュースしています。
さらに「佐久間宣行のオールナイトニッポンゼロ」ではラジオパーソナリティーとして活躍していたり、自身のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCKTV」も開設しています。 YouTubeチャンネルは現在60万人を超える人気のチャンネルです(2022年9月20日現在)
このようにテレビプロデューサーや演出家にとどまらず、ラジオパーソナリティ、作家など多方面に活躍されているのが佐久間さんとなります。
以前はテレビ東京に勤めていましたが、現在はフリーとして活動されています。
テレビ東京に在籍していた時に他局であるオールナイトニッポンに出ているのも異例ですし、フリーになってからもテレビ東京の番組を続けていることなどから、佐久間さんがとても信頼をされている人であることが伝わってきます。
特にYouTubeでは自身が登場して話をすることが多いですが、その時の印象としてはとにかく「楽しそう」ということです。
大きな声で笑い、相手のことをよく褒めて、面白さを追求している、とにかくその場を楽しんでいる感じが伝わってきます。
今回の「佐久間宣行のずるい仕事術」はそんな楽しそうに働く佐久間さんの仕事の秘訣が紹介されています。
ぜひこれを読んで、あなたも明日から楽しそうに仕事をしてみてください。
自然とそうしたくなるような内容が繰り広げられています。
まさにこれはサラリーマンの最強戦略書だと思います。
仕事を円滑に、そして楽しく進めたいと思うなら、絶対に読んでほしい一冊です。
こんな人におすすめ
「佐久間宣行のずるい仕事術」はこんな人におすすめです。
- 機嫌良く働きたい全ての人
- 思うようにいかず悩んでいる全ての若手社会人
- 部下を持つ全てのリーダー
3つともに「全ての」と付けてしまいましたが、とにかく全ての働く人に読んでほしい一冊です。
これを読んでみんなが気持よく働ける環境になれば、もっと楽しい日本になると思います。
部下、上司、いずれの立場でも役に立つことが書かれています。
一応タイトルが「仕事術」になっていますが、人間関係でも役立つ部分が多いと思います。
3つのおすすめポイント
ここからは「佐久間宣行のずるい仕事術」から学べる3つのおすすめポイントを紹介していきます。
ちなみに私は本を読み終わったら毎回パソコンのメモ帳に要点をまとめるのですが、今回は過去にないぐらいメモだらけになりました。
それぐらい共感したり勉強になった点が多かったです。
泣く泣く3つのポイントに絞っておりますのでぜひご覧ください!
「ご機嫌に見せる」メリットは計り知れない
1つ目はこれまでにも何度も登場してきた「楽しそう」ということについてです。
本では一番最初に触れられているポイントになります。
楽しそうに働くことは、周りに最強のアピールになります。
「こいつは楽しそうに働く」と思ってもらえるとさらに楽しい仕事が振られますし、仕事を振ってくれた人に対しても感謝の気持ちを伝えることができます。
逆に、不機嫌でいることには何一つメリットはありません。
これは皆さんも深く共感できるのではないでしょうか?
空気をピリッとさせる効果があるかもしれませんが、それは必ずしも不機嫌である必要はありませんよね?
楽しそうにしながら一体感を生み出して集中力を高めることも十分に可能です。
(楽しい=ふざけるではないのが前提です)
まずはこの「ご機嫌に見せる」ということを全人類が意識してほしいと思います。
私はなるべく楽しそうに仕事をするようにしていますが、周りを見ると不機嫌そうだったり無愛想な人がたくさんしました。
もちろん本人が本当に不機嫌かどうかは分かりません。
しかしここで重要なのは不機嫌そうに見えるということです。
不機嫌そうに見えればその空気は周りに伝わり悪影響を及ぼします。
本人が意図していなくても、周りに伝わるのが空気感というものです。
だからこそ、少し大袈裟でも楽しそうに見せることが大事なのです。
本当は楽しくなくても、楽しそうに仕事をすることで、周りも元気になりますし、そうして生まれた活気で仕事がうまく回り、本当に楽しく感じることができます。
個人的にはご機嫌に働くことは基本だったのですが、その理由をうまく落とし込めることができていなかったので、冒頭でこの内容に出会いすぐに共感の嵐が巻き起こりました。
「そうそう!これだよ!」という気持ちでした。
「たかが仕事」で挑むこと
2つ目は「たかが仕事」と思うことです。
1つ目にご機嫌に見せることの大事さをお話ししましたが、これは「たかが仕事」だからこそ楽しもうという意味合いも含まれていると思います。
本にも書かれていますが、自分の精神や体調を犠牲にしてまで仕事をする必要はありません。
本の中では
「メンタル」第一、「仕事」は第二
「真剣」にはなっても、「深刻」になってはいけない
など、仕事で悩む人に届けたい言葉がたくさん載っています。
「たかが仕事」と思うことで、このようにメンタルを守ることにも繋がりますし、「たかが仕事」と思うからこそ戦略的に攻略する考え方もできます。
例えるならゲームをクリアするような感覚かと思います。
自分の好きに進めるために戦略的に見せ方や行動を工夫することで、自分の望む結果に近づく可能性が高まります。
この時、人生が懸かっていると思い深刻に考え過ぎてしまうと、腰が重くなってしまい行動できなくなるかもしれません。
「たかが仕事」ですが、仕事がうまくいけば人生にもかなり好影響を及ぼすはずです。
だからこそ、「たかが仕事」の気持ちで精神を守りながら戦略的に攻めることが大事だということです。
リーダーがだれより本気で楽しそうに働くこと
3つ目は部下を持つ人間ならハッとさせられる一文を選びました。
あなたはだれより本気で楽しそうに働いていますか?
この一文は、こんな風に書かれています。
たくさんの後輩やスタッフと仕事をしてきた経験から、「みんなのモチベーションを上げる方法」にかぎって言えば、次のひと言に集約できる。
リーダーがだれより本気で楽しそうに働くこと。
これに勝る育成方法はない。
巷には様々なリーダーシップ論が溢れています。
そこには、目標を掲げてチームを引っ張ることや、メンバーの話をよく聞いて悩みを聞き出すことなど、多種多様な方法が紹介されています。
この「だれより本気で楽しそうに働くこと」もその中の1つと言えますが、他ではなかなか触れられていない見落としがちな点ではないでしょうか。
確かに目標があったり、話を聞いてくれるリーダーは大事です。
ただ、そこに共通する前提としては、リーダーが仕事を楽しんでいる(ように部下から見える)ことではないでしょうか。
皆さん誰かしらの部下として行動した経験があるでしょう。
その経験の中でも、楽しそう、つまりご機嫌そうなリーダーは記憶に残っているのではないでしょうか?
思い返すと私も、自然とやる気が出ていたのはそういうリーダーがいる時でした。
もちろん、厳しい上司の下でもやる気が出ることはありますが、全体としては不満を抱えるメンバーの方が多かった気がします。
楽しそうな上司の下でいる時にはそうした意見はあまり聞いた記憶がありません。
きっと多くの方がこの内容に共感できるのではないでしょうか?
冒頭にも書いた、「首がもげるほど頷いた」のはこの部分が一番でした。
私自身、以前は部下を持つチームリーダーとして働いていましたが、無意識に楽しそうに振る舞っていたことが多かったです。
この本を当時読んでいれば、もっと楽しそうにしたり、部下にも話ができたのではないかと思います。
これが出版された時には既に転職していましたが、「もっと早く読みたかった!」と思わせてくれる内容でした。
まとめ
以上が「佐久間宣行のずるい仕事術」から学んだ3つのおすすめポイントでした!
最後はリーダー論(マネジメント)として紹介されていますが、もちろんリーダーだけに限った話ではありません。
1つ目のポイントにも挙げた通り、楽しそうに働く、つまりご機嫌に見せることは誰もに共通する戦略です。
一人一人がそうして楽しそうに働くことができれば、きっとチーム全体・会社全体にその空気は伝わり活気が出ます。
そんな社会になればとても楽しそうだと思いませんか?
この本の前書きでは、本の役割についてこのように書かれています。
たかが仕事、たかが会社。
けどそれがうまくいくだけで、人生はどんどん好転します。
その過程にこの本が、ちょっとでもお役に立てますように。
そして、あなたの仕事で世の中がおもしろくなったり便利になったりしてくれれば、僕の人生も楽しくなるので最高です。
特に最後の一文が、佐久間さんが楽しんでいる様子が伝わってきてとても印象に残りました。
楽しそうに働くことは、自分のためだけじゃないと改めて思わされます。
ぜひこの記事、そして本を読んだ方からこの社会をもっと楽しく変えていきましょう!
それでは私はこれからも楽しそうな本を読み、楽しそうに本を紹介していきたいと思います。
みなさんも楽しくお過ごしくださいませ!
また次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!
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