ストレスに強くなり、集中力が高まり、モチベーションが上がり、記憶力が良くなり、アイデアが出るようになり、学力が伸び、老化を止めて若返らせてくれるものがあるとしたらどうしますか?
やらない手はないですよね?
もちろん合法。しかも費用もほとんどかからないんです。
そう。
それが「運動」なんです。
今回は「スマホ脳」で有名なアンデシュ・ハンセンさんの著書「運動脳」をご紹介します。
著者の本国のスウェーデンでは「スマホ脳」よりも多い67万部のベストセラー。
スウェーデンの人口は約1,000万人で、人口の6%を超える部数が売れたと言うことです。
「運動って体の健康にいいだけじゃないの?」
そう思ったあなた!
今すぐ本を読んでランニングに行きましょう。
正確にはこの記事を読んで、本屋に走って向かい、本を買って、走って帰ってきてください。
そうすればまず今日の分の運動は十分だと思います。(距離によるがな)
というわけで、この記事では「運動脳」のおすすめポイント3つを紹介していきたいと思います。
ネタバレになりすぎない程度で内容の魅力が伝わるように心がけておりますので、読む前の準備や、読んだ後の振り返りにも使えます。
ぜひ目を通していただければです。
こんな人におすすめ
「運動脳」はこんな人におすすめです。
- 仕事や家事、勉強など、日常的に疲れを感じる人
- 運動をしたいけど言い訳ばかりで始められない人
- 脳トレ(数独やクロスワードパズル)が好きな人
後でも書きますが、運動はストレス耐性を強化することにも繋がります。
運動というストレスを与えることで耐性が強くなり、日常のストレスが減るという仕組みです。
日常的に体や心の疲れを感じる人は、ぜひ運動を取り入れてみてください。(もちろん体が動かない場合はまずはお医者さんに診てもらうのが大事です)
また運動を始めるきっかけを探している人、朗報です。
冒頭に書いた通り、運動はとんでもない効力を持っています。
「脳のために仕方なくやるか」で構わないので、さあ走りましょう。
そして「私は数独やパズルで脳を鍛えている」というあなた。
「運動脳」に言わせるとそれはただそのゲームが上手くなっているだけのようです。(そういう調査が紹介されています)
もちろん趣味としてパズルを楽しむのは問題ありません。
でも脳のことを思うならウォーキングから始めてみませんか?
以上3つのいずれかに多くの大人が当てはまるのではないでしょうか。
私も言い訳せずに運動を続けていきたいと思います。
3つのポイント
ではここからは「運動脳」を読んだ私から皆さんに3つのポイントを紹介したいと思います。
1.運動で脳は大きくなる? 様々な機能に効果を発揮。
最初のポイントは運動が脳に与える影響についてです。
運動によって脳にあらゆる効果がもたらされます。
具体的には下記のような効果があります(一部)
- ストレスに強くなる
- 集中力が上がる
- モチベーションが上がる(うつの軽減)
- ランナーズハイを経験できる
- 脳の海馬が大きくなる
- 記憶力が上がる
- アイデアの量や質が上がる
- 学力が上がる
- 認知症の発症率が下がる
- 新型コロナウイルスに感染しても集中治療を受けるリスクが減る
およそ脳に関してあらゆる機能に効果があると言っても良いと思います。
運動が脳の海馬に刺激を与えて、衰えを止めるどころか物理的に大きくしてくれるというのは衝撃でした。
脳の成長を促す一番の特効薬が運動と言えます。
運動によってこれほどの効果があると聞けば、さすがにやらない手はないでしょう。
しかも運動の量もハードすぎるわけではありません。(次で話します)
本では各章ごとに、運動がどういった能力に影響するのかが詳しく紹介されています。
調査の内容や結果、そしてその裏側にある脳の機能の仕組みなどが分かりやすく書かれています。
読者は専門家ではないので全てを詳細に理解する必要はないので、より分かりやすい表現や文章で説明されていると感じました。
ドーパミンやエンドルフィン、海馬や前頭葉など、聞いたことがある言葉がどういう役割を果たしているのかが分かります。
(読んでる途中でわからなくなった場合は、巻末にまとめがあるのでそちらを見れば大丈夫です!)
全編を通して、いかに運動が脳にいい影響を与えるかが述べられています。
読んでる途中から本を置いて走りたくなりますが、その時は走りに行っても問題ないでしょう。
ちなみに私はひとまず立って軽くスクワットをしながら読むようにしていました。
ちょっとした運動でも、体や脳にとっては大事というわけです。
2.自分の鍛えたい能力ごとにおすすめのプランが紹介されている
さて、全編を通して運動の良さが語られていると書きましたが、具体的なプランも紹介されています。
章ごとに能力が分かれていますが、その能力に合った運動プランが章末に書かれています。
例えば下記のようなものが挙げられています。
「ストレスの緩和」が目的:30~45分のランニングや水泳などの有酸素運動+週に2,3回の心拍数が大幅に上がる運動
「集中力を上げる」が目的:朝に30分ほどのランニングを最大心拍数の70~75%ほどの強度で行う
このように、各能力に適した内容や強度が紹介されています。
実際には、ランニングをはじめとする有酸素運動が中心に構成されているので、全ての能力を上げるために全く違う運動をやる必要はありません。
ただ、重点的に取り組みたいのであればその章で書かれているメニューを取り入れてみるのが良いでしょう。
大事なのは一歩踏み出して体を動かすことです。
書かれている強度や頻度が出来なくても気にする必要はありません。
まずはウォーキングからで大丈夫ですので、運動を身近に感じられるようにしていきましょう!
3.「お金」にならないから声を大にして言わない?
運動がいかに脳に有効かを説明したのが本書ですが、どうしてここまで大事な内容がこれまで浸透してこなかったのでしょうか?
認知症の改善や学力の向上に繋がるのであれば、もっと大々的に運動が推奨されて全員が取り組んでいてもおかしくないのではないでしょうか。
そこに関して、本書ではずばり「お金」が関係していると指摘しています。
運動にはほとんどお金が掛かりません。
しかし認知症を緩和する薬は高額で売れます。
学力を上げるアプリやサービスなども売れます。
集中力を上げると謳われたサプリメントも売れます。
どれも、運動を推進するよりはるかに売り上げにつながるのです。
そんな理由でこれまで運動が推奨されなかったと説明されています。
ただ個人的には、最近はおうち時間によるエクササイズ需要の高まりや、健康経営やSDGsなどの関心も高まり、運動への注目度も上がっていると感じます。
私にはまだ理解できていませんが、これらの流れももしかしたらお金につながっているのかもしれませんね。
運動する人が増えることでお金が回るようになるから、それぞれの機関が推奨を進めているのかもしれません。
ただ、体と脳に良いのであれば、どんどん運動を推奨してもらえれば良いと思います。
またはこの本が全員が読んで運動の有用性を知ってもらうのが一番早いかもしれませんね。
お金に繋がることはみんなに届く。
お金にならないことは届かない。
マーケティングの力というものを感じた気がします。(よくない意味での力)
終わりに
本日はアンデシュ・ハンセンさんの「運動脳」を紹介しました。
冒頭にも書いた通り、ぜひこの記事を読み終わったら本屋まで走って(または最寄駅の次の駅まで)本を買い、走って帰ってきてください。
難しい人は歩いてでも大丈夫です。
ネットで注文する人はポチッとしたら家の周りを走りましょう。
それぐらい、とにかく体を動かすことが大事だということです。
まさか運動が体だけでなく脳にもこれほど良いとは思いませんでした。
私はダイエット目的で運動し始めたところでこの本に出会いましたが、運動をする理由が強化されて大変助かりました。
ぜひみなさんの歩数が一歩でも増えて、脳と体が改善していきますように。
そんな人が溢れれば、日本はもっと楽しく、魅力ある場所になるかもしれませんね。
まずは私とあなたから始めていきましょう!
それではまた!
コメント