あなたは今、どんな痛みなら耐えられますか?
・・・では、その痛みを受けてみてください。
どうもあすよみの森脇です。
あすよみは「明日読みたい本がある」をコンセプトにおすすめの本の紹介を中心に活動しています。
本を読む楽しさが1人でも多くの人に伝わることを目指しています。
さて、冒頭の質問ですが、あなたはどう感じましたか?
実はこれ、海外のビジネス本で紹介されている、本当の自己啓発の一つの考え方なのです。
今回の本を通じて私が最も衝撃を受けたのがこの考え方でした(詳しくは後ほどにも紹介します)
というわけで、今回紹介するのは、海外の最新のビジネス&自己啓発理論がサクッと学べるとってもお得な本です。
逆襲のビジネス教室/池田貴将
本屋で見つけたのですが、奇抜な色合いで目につきやい本でした。
その表紙のインパクトに興味を惹かれて購入しました。
さて、最初にお伝えしたいのが、この本はビジネス理論だけじゃないということです。
私だけかもしれませんが、最初にタイトルや表紙を見たときに「海外企業の話がいっぱい載ってるのかな?」と思いました。
しかし実際はそうではなく、自己啓発や仕事の進め方などの理論が紹介されている本でした。(そしてそれは私にとってはとても嬉しいことでした)
もし私と同じように勘違いされている人がいたなら、ぜひこの部分を覚えておいてほしいと思います!
ビジネスというより自分の生き方や働き方を考える指針が学べる本だと捉えていただければです。
こんな人におすすめ
「逆襲のビジネス教室」はこんな人におすすめです。
- 自己啓発本が好き、興味がある人
- 海外の理論に興味がある人
- たくさんの事例を一気に学びたい人
帯に「心が熱くなる全50日間の特別講義」と書いてある通り、1講義ずつ完結しているので忙しい方でも1日1講義でサクサク読むことができます。
日本のビジネス書とは一味違った考え方をぜひ学んでみてください!
「これは取り入れたい」3つの理論
ここからは私が「逆襲のビジネス教室」を読んで衝撃を受けて「これはぜひ取り入れよう!」とノートにメモした理論を紹介します。
こんなことが紹介されているのかと参考にしてみてください。
MVA+マイクロバーストで一気に片付ける
最初は「Effortless」という本で紹介されている、重い腰を上げてノリやすくするための考え方です。何をするにも動きが遅い自分にピッタリだと感じました。
MVAというのは「Minimum Viable Action」の略で「最小の実行可能な行動」と訳せます。
つまり、ある一連の行動の一番最初に実施するとても小さなきっかけと言えます。
例えばランニングをする場合。
つい私たちは「毎日5km走ろう!」など考えてしまいます。
そうなると、いざランニングをする時間になると「ああこれから5kmも走るのか…」と腰が重くなってしまいます。
そこでMVA(最初の一歩)を考えてみるのです。
ランニングの場合だと「ウェアを着ること」が挙げられるかと思います。
もっと分解して「前日にウェアを机の上に置いておく」や「かわいいウェアをネットで検索する」などとしても良いでしょう。
つまり「これならさすがにできる」と思える単位まで行動を分解して、まずはそれを実行するということです。
おそらく「ウェアを着ること」ができれば、とりあえず外に出てみようとするでしょうし、外に出れば歩き出し、そのうち体があったまってきて走りたくなります。
そうすれば気付けば当初の目標が達成できているかもしれません。
これがMVAを考えるメリットです。
後半に書いている「マイクロバースト」というのは、MVAを実行した後の数分〜10分程度の集中時間を指します。
「ウェアを着る」の場合だと、「ストレッチをする」「家を出る」「軽く走ってみる」なんかが当てはまるでしょう。
つまり、MVAを達成してノってきた体で連続して行動する時間のことを指します。
仕事で置き換えるとわかりやすいかもしれません。
資料作成の場合だと、下記のように考えられるでしょう(もっと細かく考えることもできますがざっくり)
【MVA】
パソコンを立ち上げる
【マイクロバースト】
ワードを立ち上げる
↓
資料に載せる内容を箇条書きする
↓
箇条書きをパワーポイントに1ページずつ分けていく
こうすれば「資料を作る」という重い行動も少しずつ進めていくことができます。
「MVA+マイクロバースト」の利点は、多くの場合その後も行動が継続するということです。
「MVA+マイクロバースト」はあくまで最初の10分程度の行動ですが、それが終わった時は気持ちもノってきて続けられる場合が多いと思います。
腰が重い人はぜひこの考え方と取り入れてみてください!
ちなみにこの本は「エフォートレス思考」として日本語訳もされていますので、興味がある方はぜひそちらも読んでみてください!
結果ではなく過程を考える時間を増やす。
ダイエット、資格勉強、仕事・・・
何にしても目標を掲げて取り組む人が多いでしょう。
目標を掲げること自体は素晴らしいことですが、その結果に一喜一憂してばかりいませんか?(私はそのタイプです)
そういう人の多くは「目標を掲げ直してまた新たに頑張ろう」と考えるでしょう。
しかし「Atomic Habits」という本では、結果ではなく過程を考えることの重要さが説かれています。
目標(結果)ばかり考えるのではなく、その達成に必要な過程をもっと考えるべきだということです。
もちろん、過程に全く注目しない人も少ないでしょう。
ですが、本当に十分に注意を払えているでしょうか。
もしハッとした方は、もっと時間をかけて「過程」について考えてみてください。
今どういう行動をしているのか。それを改善するにはどうすればいいのか。
ぜひそんな考えを巡らす時間を増やしてみてください。
くれぐれも結果ばかりを考えないようにしましょう。
結果は過程(行動)の後についてくるものです。
私は結果が出ないとすぐに方針を変えてしまいます。
ですが本当に必要なのは、その過程を改善して結果を出せるような仕組みにしていくことなのだと気付かされました。
例えば「100冊本を読む!」と掲げるのは立派ですが、達成するためには「いつ・どんな本を読むのか」を考えることが大事ですよね。
「このペースだと達成できない…」と悩むのではなく「ペースを上げるために、風呂上がりにも本を読もう」という過程を改善していく努力・時間を増やすべきなのです。
一喜一憂しやすい人・すぐに仕切り直そうとする人におすすめの考え方です。
今、耐えられそうな痛みを選ぶ
最後の「取り入れたい理論」がこの「今、耐えられそうな痛みを選ぶ」というものです。
これは「The Subtle Art of Not Giving a Fuck」という本で紹介されているのですが、本の中では「本当に『自己啓発』する方法」と題して講義が展開されています。
原著の著者はポジティブシンキングを信じてきたが一向に変わらない現実に直面し、本当に自分を変えるためにはどうすればいいかを考えたようです。
まさに自分も同じような悩みがありましたし、同じ境遇の方は多いのではないでしょうか。
そんな「本当に『自己啓発』する方法」の中で紹介されたのが「今、耐えられそうな痛みを選ぶ」です。(1講義の中では3~4つほどのポイントが紹介されています。これはそのうちの1つということです)
人間、簡単に快楽に流れてしまいます。
「やりたいことをしよう」を本気で実行するなら、私はずっと寝ていますし、大事な人とずっとゲームやおしゃべりを楽しむでしょう。
つまり、私たちが掲げるポジティブな目標(資格を取る!など)も、快楽を前にすると「やりたいこと」ではなくなるのです。
いくらポジティブな目標であろうが、その過程全てが楽しい(快楽)とは限りません。
おそらく多くが痛みを伴い、腰が重いものでしょう。
だからこそそれを乗り越えた先にポジティブな結果があるのでしょう。
つまり、いくらポジティブに考えたところで痛みは伴うのです。
だからこそ発想を変えて「今、耐えられそうな痛みを選ぶ」のです。
快楽に負けず、一歩踏み込むときにこの考え方はとても後押しになります。
私がこの考え方に惹かれるのは「今、耐えられそうな痛み」に限定している点です。
これが「耐えられないぐらい大変(だけどきっと結果が付いてくる)痛み」なんて書いていたら私は取り入れなかったと思います。
自分が今できる範囲で、でも痛みを伴う、そんな考え方だからこそ「よし頑張ってみよう」と思えます。
実際、私はこの考え方を活かして、今この記事を書いています。
(ブログ運営こそまさにポジティブな目標に伴う痛みだと思っています)
そして実際に書き始めると、ノってきてどんどん書き進めることができます。
この記事も「ひとまず15分だけ」と思って書き始めましたがすでに30分以上取り組んでいます。
(これは最初の「MVA+マイクロバースト」の話とも共通しますね!)
というわけで、何かに立ち向かうときに億劫になりやすい人は「今、耐えられそうな痛みを選ぶ」を実践してみてはいかがでしょうか。
これが一番取り入れやすいと思いましたし、実際これを読んでから自分の行動量が増えていると実感しています。
ぜひ同じ悩みをお持ちの方は取り入れてみてください!
最後に
少し長くなりましが、「逆襲のビジネス教室」から私が取り入れたいと思った理論を紹介しました。
これはあくまで50日の講義の3つ、さらにその中のワンポイントです。
「逆襲のビジネス教室」には刺激的な考え方がたくさん詰め込まれています。
しかもそれがサクッと読めるので本当にありがたいです。
ぜひ気になった人は「逆襲のビジネス教室」を読んでみてください!
それではまた。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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