日々退屈で刺激が欲しい。
そう思っている方はいませんか?
こんにちは、雫です。
たまにはハラハラどきどきしたいけど、 現実で嫌なことは起きてほしくないですよね。
そんなときは、物語を読んでハラハラした刺激を味わいませんか?
今回は、ハラハラどきどきの一冊をご紹介します!
「祈り」伊岡瞬
人生のどん底を味わう2人の物語。
作者は、ベストセラー「代償」でも有名な伊岡瞬さんです。
(代償はまだ読めていないので、近いうちに読みたいと思います!)
以前あすよみで紹介した『教室に雨はふらない』とはまた少し違ったテイストになっています。
気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください!
それではここからは、「祈り」のおすすめポイント等を紹介していきます!
こんな人におすすめ!
- どんどん悪くなる展開にハラハラしたい人
- 他人を信じすぎてしまう人
- 読み応えのある本が読みたい人
評価ポイント

読みやすさ★★★★☆
意外性★★★☆☆
世界観★★☆☆☆
どきどき感★★★★★
悲しさ★★★★☆
おすすめ度★★★★☆
物語の設定としては珍しい感じではないですが、とにかくハラハラどきどきできること間違いなしです!
あらすじ
宮本颯太
颯太はアパレルメーカーで営業をしているサラリーマン。
女性にお金を騙し取られたことをきっかけに、どんどん悪い方向へ進んでしまいます。
5日後引き落としのカードの支払い残高が足りず、日々の食事も満足にできません。
給料日もまだなので払えるあてもなく、途方に暮れていました。
営業先で、現金払いの客からお金を預かりますが、入金せずに胸ポケットに入れたまま帰ってきてしまいます。
これで一時的に払えばカードの引き落としに間に合うが……。
ある日仕事をサボって公園で休んでいると、向かいに座る中年男性が物を宙に浮かしている光景を目にします。
大迫春輝
春輝は幼い頃から大した人望もない代わりに、あからさまないじめを受けたこともありませんでした。
東京から越してきた尚彦がいじめられていることに気付きます。
自分から声をかけて仲良くなり、一緒に遊ぶようになりました。
しかし、尚彦へのいじめを母に相談したことで、尚彦から避けらるようになります。
もう一度尚彦と遊びたくて、両親から絶対に人にしゃべってはいけないと言われている秘密を教えてしまいます。
それは、物を宙に浮かすことができる不思議な力を持っていることでした。
秘密を共有していることで再び仲良くできたかに思われましたが、あるとき、春輝のもとにテレビ局から電話がかかってきたのでした。
一つのきっかけで人生の歯車がどんどんと狂い始めてしまった颯太と春輝。
この2人の人生が交錯するとき、一体何が起きるのでしょうか…?
おすすめポイント
究極のハラハラ感
どんどん人生が狂い始める颯太と春輝。
読者がこれ以上悪いことは起きないでほしいと願えば願うほど、事態は悪い方向へと転がっていくのです。
それは、思わず目を背けたくなるほどですが、なぜか読むのをやめることができません。
ハラハラさせられながらも、続きが気になってしまうことでしょう。
ハラハラどきどきしたい方にはぴったりだと思います。
人とのつながりを感じられる
颯太も春輝も、人を信じやすい性格ゆえに騙されたりするんだろうなと思います。
この物語で起こる悲劇は、すべて周囲の人との関わりによって生じたものです。
しかしそれを助けてくれるのも、同じ「人」なのでした。
よくも悪くも、人との繋がりや関わりを感じられる作品です。
リアルと非現実感のバランス
春輝は物を浮かすことができる不思議な能力を持っています。
少し非現実的な設定だなと感じますが、その力を知ったときの周りの反応などがリアルで違和感はありませんでした。
颯太の周りの人も少し大げさな感じはありましたが、そのときの反応や感情のリアルさとバランスがとれていて、むしろ世界観に入り込みやすくなっているように感じました。
最後に
今回は伊岡瞬さんの「祈り」を紹介しました。
主人公2人の救われない感じが見ていて絶望感を味わいますが、物語の展開から目が離せないことでしょう。
とにかくハラハラしたい方にはおすすめの一冊です。
気になった方はぜひ読んでみてください!
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