毎年どの本が受賞するのか話題になっている本屋大賞。
今年も決まりましたね。
2021年の本屋大賞2位〜10位はこちらの作品です。
- 2位…「お探し物は図書室まで」青山美智子
- 3位…「犬がいた季節」伊吹有喜
- 4位…「逆ソクラテス」伊坂幸太郎
- 5位…「自転しながら公転する」山本文緒
- 6位…「八月の銀の雪」伊与原新
- 7位…「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう
- 8位…「オルタネート」加藤シゲアキ
- 9位…「推し、燃ゆ」宇佐見りん
- 10位…「この本を盗む者は」深緑野分
そして、本屋大賞第1位がこちら。
「52ヘルツのクジラたち」町田その子
町田さんの作品は読んだことがなかったので、この機会に読んでみました。
今回は読んだ感想やおすすめポイントをネタバレなしで紹介していきます。
こんな人におすすめ!
・誰にも助けを求めることができず、一人で抱えてしまっている人
・話題の本を読んでみたい人
・虐待に正面から向き合いたい人
虐待を題材にした作品なので少し重ためですが、深刻な問題と向き合うきっかけになると思います。
あらすじ
誰とも関らず、一人で生きていきたいと思った貴瑚は、大分県の小さな町にある亡き祖母の家で暮らすことにしました。
一人になりたくてこの町に来たのに、町のおばさんたちは貴瑚の素性について勝手に騒ぎ立てています。
町のおばさん達にうんざりしていた あるとき、体中に痣のある、声が出せない男の子に出会いました。
自分も同じような境遇にあった貴瑚は、彼をなんとかして助けてあげたいと思うようになります。
誰とも関わらず暮らそうとしたり、体に傷痕があったりと、貴瑚がこれまでどんな生活をしていたのか、謎に包まれています。
物語が進むにつれて貴瑚の境遇も明かされていくので、どんどん目が離せなくなっていくことでしょう。
「52ヘルツのクジラ」とは?
タイトルにもある「52ヘルツのクジラ」とは一体なんでしょうか?
作中ではこう書かれています。
52ヘルツのクジラ。世界で一番孤独だと言われているクジラ。その声は広大な海で確かに響いているのに、受け止める仲間はどこにもいない。誰にも届かない歌声をあげ続けているクジラは存在こそ発見されているけれど、実際の姿は今も確認されていないという。
誰にも届かない歌声。
それはまさに、少年が出す、声のない心からの叫びを表しているのです。
そして、かつては貴瑚も、誰にも届かない声をあげていたうちの一人。
誰にも届かないと思っていた声を、ある人が受け止め、助けてくれました。
その経験があって今を生きていられている貴瑚は、「自分も少年の52ヘルツの声を聞いてあげたい」と思ったのでした。
おすすめポイント
虐待と向き合うきっかけになる
この作品は虐待を題材にしているだけでなく、思わず目を背けたくなるような場面が多々あります。
母親からトイレに閉じ込められたり、心ない言葉をかけられたり。
血の繋がった親子でなんて酷いことをするんだろうと思いますが、実際に日本でも同じような事件が起きてしまっているのが現状です。
それを改めて目の当たりにさせてくれる本だと感じました。
周囲の人の温かさを感じられる
貴瑚や少年は親から愛情を注がれずに育ちました。
ですが、貴瑚の届かない声を聞き、必死で助けようとしてくれる人がいました。
そして、貴瑚も少年を見つけ、助けるために動き出そうとしています。
親から愛されていないのは悲しいですが、誰からも気付いてもらえないわけではない、世界から見捨てられたわけではないと思えるのではないでしょうか。
嬉しい仕掛けがある
もし、今皆さんのお手元に本作があれば、帯をめくって裏側を見てみてください。
なんと、スピンオフ作品が収録されているのです。
本篇とは直接関係はないですが、他の登場人物の新たな一面を見ることができますよ。
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感想
本屋大賞を受賞したことで話題になっていましたが、物語のあらすじは全く知りませんでした。
タイトルに「クジラ」と入っていることや、表紙のかわいらしさから、なんとなくのんびりとした心温まる話かなと思っていました。
事前知識なく読んでみたところ、想像していた何倍も重い。
これが率直な感想でした。
虐待というだけでもかなり重いですが、そこからさらに悪い方へと進んでいくので読んでいて辛くなります。
ですが不思議とすらすら入ってきて、後半一気に読んでしまうぐらい惹きつけられました。
貴瑚や少年のように52ヘルツの声をあげている人が、私の周りにもきっといるでしょう。
そんな声を聞いて受け止められるといいなと思いますし、これを読んだ人が同じように感じてくれるといいなと思っています。
さいごに
今回は、2021年本屋大賞1位の「52ヘルツのクジラたち」を紹介しました。
読む本に迷ったら、話題作から読んでみるのもいいかと思います。
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ここまでご覧いただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!
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