最近は働き方がどんどんと多様化しています。
リモートワーク、副業、ギグワーク・・・
ここ1年ぐらいでこのような単語が良く出てくるようになり、興味がある人も多いのではないでしょうか。
特に全体的な流れとしては個人の力で稼ぐという傾向が強くなっていると感じています。
好きなことをして稼いで生きていきたいと思い、実行する人が増えていると思います。
そうした動きが高まるに引き換え、より個人での結果が求められます。
個人で働く場合、自分が結果を出さなければ生きていくことはできません。
ということで今回は、そんな小さな組織で結果を出すためのコツを教えてくれる本から、新しい働き方の10のポイントを考えていきたいと思います。
「小さなチーム、大きな仕事」
今回紹介するのはこちらの本となります。
「小さなチーム、大きな仕事」ジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
現代は「REWORK」となっており、まさに働き方を再定義するような内容となっております。
個人またはチームで活動する人が増える中で、結果を出すための考え方がまとまっている、非常にアイデアのヒントになり、やる気を出してくれる本です。
では、ここからは「小さなチーム、大きな仕事」からあすよみがピックアップした「新しい働き方の10のポイント」を紹介していきます。
ぜひ参考にしていただければと思います。
新しい働き方の10のポイント
1.仕事依存症患者(ワーカーホリック)はヒーローではない。時間を浪費するだけだ
1つ目から痛烈な批判に感じられますね。
残業ばかりして大変そうな人たちが必ずしもヒーローではなく、むしろ時間を浪費しているだけと考えられるということですね。
(もちろん本当に必要で残業している人もいるのですべてがそうとは言えないかとお芋いますが)
こうした働きすぎの人たちは、問題を解決するより新たな問題を多く生み出すと言われています。
つまり働く時間がないからこそ、通常であれば気にならない些末なことまで気になり取り上げ、問題となる可能性が高いということです。
また仕事依存症の人はいつか燃え尽き症候群になる可能性もあります。
それは会社にとっても大きなリスクですし、個人としてもその先を考えると燃え尽きていいことはありません。
そうした個人のリスクもありながら、僕が最も恐ろしいのが全体の士気を下げる場合があるということです。
仕事依存症の人がいて残業を繰り返す場合、どうしても周りの人は自分が先に仕事を終えることに罪悪感を覚えてしまいます。(仕事依存症の人の立場や役職にもよりますが)
また、こういった人たちは早く帰る人たちのことをあまりよく思わないため、結果として悪循環が生まれる可能性が高いと指摘されています。
これは非常に良くない傾向だと感じます。
まずはワーカーホリックは全体にいい影響を与えないという認識をしっかり持ちたいと思います。
特にチームで働くなら、なおさらですね。
2. 自分たちに必要なものを作る
小さなチームに必要なのは、より最短で良い製品(サービス)を作ることに尽きます。
そうなると外部の人の協力を得て市場調査をして、コンセプトを作ってはまたテストして~といった流れは非常に時間もお金もかかってしまいます。
なので、まずは自分たちが本当に欲しいと思うものを作ることが最短で最善と言えるのです。
その製品が役に立つかのテストは他人ではなく自分やチーム内でしてしまえばいいのです。
そうすればコストも掛からず、すぐに判断ができます。
多くの有名企業は自分の目の前の課題(原体験)を解決するために生まれていると言われています。
ダイソンも創業者が紙パックの掃除機を使い、吸引力の低下を感じたことをきっかけにダイソンの掃除機の開発につながったと言われています。
また、自分たちに必要なものを作ることで、自社の製品やサービスへの愛も深まります。
特に小さなチームでは一人ひとりの気持ちが大事になってきます。愛があるというのは強い武器になるでしょう。
3. 制限を受け入れる
組織に属していると、どうしても不満が出てきます。
「うちの会社は動きが悪い」「お金が足りない」「あの設備があれば」
色んな愚痴が出るかと思いますが、小さなチームでは当然その「足りない」状態は強くなります。
ただし、そこで愚痴って終わると結果にはつながりません。
今ある環境でどう戦うのか、それが重要なのです。
囚人は石鹸やスプーンなどで武器を作り出すと言われています。
これは良くないことですが、如何に頭を使って状況打破しようとしているのかがうかがえます。
作家のヘミングウェイも、なるべく平易な言葉を使って物語を書くことを自分のルールと課しているようです。
サウスウエスト航空は一種の航空機のみを使うことで、武器や人員の汎用性を高めて効率化を高めているとのことです。
嘆く前に、今自分にできることが何かを考えてみましょう。
制限を受け入れることで、新たな突破口が見えてくるでしょう。
4. 副産物を売る
何か1つの商品を作るとき、副産物が生まれていることが多くあります。
例えば材木業界はメインの木材を作る際に、端の方やおがくずが出てきます。
これは暖炉の薪になったり燃料に使われたりします。
本来の木材とはズレますが、これらも大事な商品ですよね。
副産物に注目することで、新たなビジネスが生まれていると言えます。
これは製造業だけでなく、ほかの業界でも同じです。
直接何か商品が生まれるわけではありませんが、仕事で得た知識をブログに書いたりワークショップで教えたり、製造過程を公開したりすることで、より多くの人に知ってもらうことができます。
無理して全く新しい領域に飛び込むのではなく、副産物を見つけることでシナジーを発揮してより効率的に結果を出す可能性が高まります。
ぜひ、あなたが今やっていることの副産物が何かを考えてみてはいかがでしょうか。
5.競合相手以下のことしかしない
これは小さなチームならではの戦い方だと思います。
シンプルイズベストの考え方で機能を絞るといった戦略です。
通所はライバルに勝とうと思うと、相手より良い機能を搭載したり、追加のサービスを考えるものです。
しかしそうなると最終的には資金や人員の数の多さで勝負することになり、分が悪くなってしまいます。
それを避けるために、敢えて相手の下を行くというのがこの戦略です。
自分たちはよりシンプルな課題を解決し、相手には重くて複雑な課題を解決させるというのです。
利用者によってはシンプルな機能で問題ないという場合も多く、功を奏す場合が多いということです。
「3.制限を受け入れる」と意味合いは近いかもしれませんが、競合を相手にした時の非常に役立つ考え方なのでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
6. 熱意を優先順位と混同しない
これは非常に身につまされる思いです。
何か新しいアイデアが生まれたとき、どうしてもそれを優先してしまう傾向があります。
思い立ったら吉日、のスタンスでこれまでやってきたことを放り投げて新しいことを始める人も多いのではないでしょうか。
しかし、その熱意は必ずしも優先順位に直結しないことを意識することが大事なのです。
なぜなら、今あなたが提供しているサービスも、いつかのアイデアだからです。
最新のアイデア=最も素晴らしいアイデア とはならないので、本当に優先すべきかは少し時間をおいて考える方が良いと言えます。
ただし忘れてはいけないので必ずメモしておきましょう。
そうして少し時間を置くことで、冷静にアイデアの価値を見極めて優先順位を考えることができます。
7.顧客ではなく「観客」を増やす
「観客≒ファン」と考えても問題ないかと思います。
商品を買ってくれる人は「顧客」と言いますが、観客は必ずしも買ってくれるとは限りません。
しかし観客は能動的に自分たちを見てくれる人であり、多くが良い顧客になってくれる可能性があります。
企業は何か新しいことを始めると、広告を出してお客さんに届けるのが一般的でした。
しかしSNSの発達などを通してこの「観客」を集めることが容易にできるようになった結果、広告費を掛けずに知ってもらうことができるようになりました。
フォロワーを増やせといった単純な話ではありませんが、自分たちの思いを伝えることができるありがたい方々として大事にすべきだということです。
ゆっくりでも確実に観客を増やしていくことが出来れば、きっと後々大きな支えとなるでしょう。
8. 競合相手に教える
「教える」という発想を持つことも、小さなチームが躍進するためには必要ということです。
企業が自分たちのノウハウやテクニックを教えるハードルは決して低くありません。
特に大企業になればなるほど、そういう取り組みは慎重になり時間がかかってしまいます。
そんな中、小さなチームが小回りの利く動きが出来ればきっと競合より一歩先に進めるでしょう。
教えることによって、顧客の忠誠度を高めることになり、新しいつながりが生まれます。
それは観客となりファンとなり、さらに強いつながりに変わる日がくるでしょう。
オープンにすることは不利とは限りません。
ぜひあなたやチームを開示することで、新たな繋がりを作り出しましょう。
9. 文句は放っておく
新しいことを始めると最初は感情的な反発にあうことが多いでしょう。
特にあなたの身近な人から言われる場合はダメージも大きいと思います。
しかしそうした反発も長くは続かないでしょう。
最初の1週間を乗り切れば落ち着くと本でも書かれています。
概してポジティブな意見よりネガティブな意見の方が声が大きく記憶に残りやすくなってしまいます。
気にしすぎず進めることが何より大事です。
反発していた人もそしてその変更に慣れてしまえば前よりも良いと思うことがほとんどです。
僕も会社で新たな動きがあるときは最初は懐疑的に思えますが、後から思うと変更して良かったと言えることが多いです。
きっとあなたも似たような経験があるのではないでしょうか?
10. 5時に帰宅させる
5時というのはあくまで目安で「定時」だと考えてみてください。
家でやらなければならないことがある人ほど、会社で集中して仕事をします。
そして時間が決まっているからこそ、効率的なやり方を探して改善を図ります。
最初の項目でも書きましたが、仕事依存症の人は時間を浪費するため効率的なやり方を探さない傾向にあります。
そうしたことを踏まえると、やはり定時内で仕事を終わらせるというのは大事な考え方だと思います。
定時外に仕事をするのであれば、目の前の業務ではなく、重要度が高く緊急度が低いものを考える時間にしてみてはいかがでしょうか。
これからの時代、仕事が人生のすべてという人より、プライベートも楽しめる人の方が新たな目線でアイデアを出せるのではないかと思います。
ぜひ仕事は切り上げて勉強や遊びを通して新たな出会いを体験してみてはいかがでしょうか。
それがきっと仕事にもつながっていい循環が生まれるでしょう。
まとめ
今回は「小さな仕事、大きなチーム」からピックアップした新しい働き方の10のポイントを紹介しました。
1.仕事依存症患者(ワーカーホリック)はヒーローではない。時間を浪費するだけだ
2. 自分たちに必要なものを作る
3. 制限を受け入れる
4. 副産物を売る
5.競合相手以下のことしかしない
6. 熱意を優先順位と混同しない
7.顧客ではなく「観客」を増やす
8. 競合相手に教える
9. 文句は放っておく
10. 5時に帰宅させる
ぜひこれらを参考にして、あなたの仕事を加速させてみてください!
僕も会社での仕事やこうした活動に活かしていきたいと思います!
それではまた!ありがとうございました!
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ここまでご覧いただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!
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