通勤や通学など、普段電車を利用する人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな電車をテーマにした小説をご紹介します。
「終電の神様」阿川大樹
電車によく乗る人にとっては馴染みのあるストーリーだと思います。
短編集なのですが、どれも心温まるお話になっています。
こんな人におすすめ!
・普段から電車を利用している人
・心温まる話が読みたい人
・電車が止まったときにイライラしてしまう人
私も通学で電車を使っているので、よりストーリーに入り込めました。
緊急停車で人々が不安、苛立ちを募らせますが、最後には少しほっこりするような温かいお話です。
あらすじ
主人公が乗っている電車が緊急停車し、そこから物語が展開していきます。
自分の乗っている電車が急に止まり、いつ動き出すのか分からないと不安になりますよね。
それが終電となるとなおさらです。
その気持ちが鮮明に描かれていて、読んでいるこちらも焦ってきます。
電車の緊急停止と聞くと、誰もが悪い方向に考えてしまうと思います。
このまま動き出さなかったら、約束の時間に遅れたら……。
でも、そのあとに希望が待っているとしたらどうでしょう?
この本では、緊急停止から物語が始まり、焦りや苛立ちのあとには希望があります。
しかしその小さな奇跡も、電車が遅れなければ起こらなかったかもしれません。
短編集なので一話ごとに主人公が変わります。
電車にはサラリーマンや学生、主婦など、様々な人が乗っていて、みんなそれぞれ状況や気持ちも異なります。
「終電の神様」の登場人物も、病院へ急ぐ会社員や納期が迫ったITエンジニアなど様々です。
まさに電車の中を表しているような感じがしました。
最後に
私も高校一年生のとき、自分の乗っている電車が止まったことがありました。
その日は定期試験があり、単語帳などを見ながら満員電車に乗っていたのですが、事故か何かで急に電車が止まり、なかなか動き出しませんでした。
早くしないとテストに遅れてしまう、と思い、気が気ではありませんでした。
20〜30分ほど遅れて運転再開。
電車通学の生徒も多かったことから、テストの時間が1時間ずつずらされ、無事テストを受けることができました。
おそらく皆さんも振り返ってみると、電車が止まった経験があると思います。
数分の遅れも合わせるともっと頻繁にあるかもしれません。
電車は私たちにとって身近な存在だからこそ、何気なく乗っていますよね。
その意識をちょっと変えるだけで、違ったドラマが待っているかもしれません。
予定通りに電車が着かないと苛立ちますが、終電の神様がいるかもしれないと思うと少しわくわくしてきませんか?
電車通勤・通学の方は、帰りの電車などで読んでみてはいかがでしょうか。
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