小学校に通っていたときを思い出すと懐かしい気持ちになりますよね。
こんにちは、雫です。
私が小学校を卒業した年をふと計算してみたら、もう10年以上も前でした。
時が経つのは早くて本当に恐ろしいですね(笑)
今回紹介する本は、小学校が舞台の物語です。
「教室に雨は降らない」伊岡瞬
最近では教師や保護者に関するニュースもよく耳にしますよね。
そんな小学校で起こる問題に対して、新人教師が果敢に奮闘していきます。
こんな人におすすめ!
・小説から教育を学びたい人
・教師という職業を身近に感じる人
・心が晴れるような本を読みたい人
今の小学校の現状はどうなっているのか、教育、教師という部分にスポットが当たっているので、興味のある人にはおすすめです。
いじめや学級崩壊など、少し暗い印象ですが、そんな深刻な問題を重くなりすぎないように取り上げているので、案外軽く読めると思います。
あらすじ
上谷東小学校の音楽担当非常勤講師として雇われた森島巧。
一年間の契約だが、その間に様々なことが起こる。
モンスターペアレント、無気力教師、いじめ、不登校……。
アルバイトの身分である森島は直接問題と関わることはできないが、音楽の授業を通して児童と話をし、問題解決を試みる。
新米教師は張り切って無茶をすることもあるが、児童のことを誰よりも考え、真剣に向き合おうとする。
それと同時に森島が教師になった理由や小学生時代の思い出などが明かされていく。
平和なはずの小学校で一体どんな問題が起きているのか?
ここでは少しだけ紹介しようと思います。
モンスターペアレント
宮本洸一の母、通称『M』は、ことあるごとに学校にクレームをつけてきます。
「おかしいと思ったらクレームをつけるべき、埒が明かないなら市教委に申し立てるべき」という考えを持ち、交渉ごとが苦手な保護者に代わって苦情を申し立てることもあります。
その活動が定着し、今では一緒になって苦情を言いに来る保護者が増えてしまいました。
そんな中で起こった事件は、大柴家のぼや騒ぎ。
またしても宮本の母は学校に苦情を。
「我が家も不安だから、なにかされる前に担任を替えてほしい」
考えが飛躍してしまっていますよね。
でも最近はそういう保護者の方も多いというニュースも耳にするので、あながち大げさではないかもしれませんね。
無気力教師
森島が廊下を歩いていると、授業中なのに児童が歩き回っていました。
教室に連れ戻すと、なんとクラスのほとんどの児童がゲームか漫画に熱中していました。
担任の先生はいるのですが、自分の机で眠っていたのです!
しかし注意をしても担任はあまり気にしていないよう。
アルバイトの森島にできることは限られていますが……。
森島の進路
学校の直接の問題ではありませんが、森島先生の進路も気になるところです。
臨時講師として1年契約で雇われているので、年度末には契約を更新するか新たな職を見つけなくてはいけません。
もともと音楽に関わりたかった森島は、中途半端な音楽教師にをやめて音楽の専門の道に進むのか。
それとも子供たちの笑顔を見て、教師という職業に魅了させられるのか。
最後に
さまざまな問題が生じている小学校で、新人教師はどう乗り越えていくのでしょうか。
深刻な問題ではありますが、これを読むと心が晴れていくような気持ちになれると思います。
こういう先生いたな〜と思い出しながら読んでみてください(笑)
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