こんにちは、雫です。
皆さんは、「世にも奇妙な物語」を見たことがありますか?
おそらく、誰もが一度ぐらいは見たことがあるのではないでしょうか?
タモリさんがストーリーテラーを務めるオムニバス形式のドラマです。
なんと1990年から放送されているんですね。
現在は、春・秋の年2回放送されている特別番組です。
私は今はあまり見れていないのですが、子どもの頃は毎回欠かさず見ていました。
中でも2006年に放送された松本潤さん主演の「イマキヨさん」が一番印象的でした。
内容が気になる方は、こちらのDVDに収録されているので、合わせてご覧下さい。
さて、そんな「世にも奇妙な物語」を小説にしたものがあります。
その名も「世にも奇妙な君物語」。
作者は「何者」「桐島、部活やめるってよ」でも有名な朝井リョウさんです。
「世にも奇妙な物語」の大ファンだという朝井リョウさんが、いつか番組で映像化されることを夢見て書き下ろした作品だそうです。
朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」、一体どんな奇妙な物語があるんでしょうか?
ネタバレしない程度にご紹介していこうと思います!
あらすじ
シェアハウさない
シェアハウスの特集を組むことになったフリーライターの浩子。
居酒屋で泥酔していたところをたまたま居合わせた女性に介抱してもらい、家に泊めてもらった。
着いた先はなんとシェアハウス!
取材をするチャンスだと思った浩子は、そのシェアハウスに潜り込もうと企む。
しかし、このシェアハウスの住人は何かがおかしい……。
なぜ他人と一緒に住み、何をシェアしているのか?
リア充裁判
ある年に「コミュニケーション能力促進法」という法律が定められる。
日本人らしい豊かなコミュニケーション能力を培ってきたかを問う「能力調査会」、通称リア充裁判も同時に設けられた。
対象者に選ばれた人は、写真や文章、SNSの投稿、飲み会のコールなどで能力を示す。
勤勉で弁護士を目指す姉が調査会で不合格と判断された。
姉の後を追うように法学部へ入学した知子にも、とうとうリア充裁判の日がやってきた……。
5つのストーリーの中で一番結末に恐ろしさを感じました。
立て! 金次郎
親からの評価を気にする幼稚園。
学年主任の須永先生は、親からのクレームを恐れ、すべての子供に平等にスポットライトを当てるよう指示する。
しかし、それは子どもの得手不得手を考えていないんじゃないか、と感じる孝次郎。
幼稚園の考えに背き、孝次郎は子どもたちの個性に合った活躍の場を見つけようと奮闘する。
孝次郎の試みに、親はどのような反応を見せるのか⁉︎
13・5文字しか集中して読めな
SNSが普及し、あまり長い文章を読まなくなった人向けのニュース配信サイトが注目されている。
タイトル13.5文字、本文3行に要約されているものだった。
香織はニュースライターとして毎日ニュースを配信しつつ、小学3年生の息子を育てている。
最近、じっくりニュースが読めるようなサイトが成長してきており、香織は必死になってニュースを配信しようとするが……。
現代のメディアについて考えさせられるようなストーリーです。
脇役バトルロワイアル
大物演出家の主演オーディションに招かれた俳優の溝淵淳平。
しかし、主演のオーディションのはずなのに、集められたメンバーはみんな年齢も性別もバラバラだった。
彼らの共通点は、ドラマなどで脇役にばかり起用されていること。
会場には演出家や他の舞台関係者の姿もないが、オーディションの予定開始時間が近づいてきている。
果たしてどのようにオーディションが行われるのか?
脇役お得意のセリフなど、脇役あるあるがあって楽しめながら読める最終話です。
これまでのすべてのストーリーがここで終結している感じもいいなぁと思いました。
最後に
ここでは簡単なあらすじしか紹介できていませんが、続きはぜひとも皆さんで確かめてください。
小説ならではの「世にも奇妙な物語」の世界をきっとお楽しみいただけると思います。
いつか映像化してほしいですね!
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