皆さん、阿呆になってますか?
おそらく多くの人が日常を真面目に過ごしているでしょう。
阿呆になるのは恥ずかしかったり、自分のイメージが崩れたり、あまりいいイメージがないかもしれません。
僕も最近はすっかり真面目になってしまった気がします・・・
自分としては破茶滅茶やってるつもりでも、振り返ってみると少し落ち着いた感があります。
であれば人類はどうやって阿呆になれるのか?
どうすれば阿呆に戻れるのか?
彼の本を読みましょう。
そう。森見登美彦です。
今回はそんな希代の阿呆小説家・森見登美彦のおすすめ小説を紹介したいと思います!
森見さんの魅力が少しでも伝わるように頑張って書いていきます!
どうかお付き合いください!
森見登美彦とは?
森見登美彦さんは京都大学出身の高学歴作家です。
こう書くととても固そうな本を書くのかなと思いますが、見事に裏切ってくれます。
偏屈作家とはまさに彼のことで、ひねくれた思想と文章で読者を心地よい世界へと誘ってくれます。
主な受賞歴は、日本ファンタジーノベル大賞(太陽の塔)、第20回山本周五郎大賞(夜は短し歩けよ乙女)、日本SF大賞(ペンギンハイウェイ)などがあります。
「夜は短し歩けよ乙女」は本屋大賞も2位を受賞しています。
こう見るとやはり凄腕作家なのですね。
森見登美彦作品の魅力3点
ここでは森見登美彦作品の魅力を3つ紹介したいと思います!
あくまで向井が感じる魅力ですが、その良さ、皆さんも読めばわかるはずです!
気持ちいいほどの自堕落ぶり
森見さんの小説の登場人物(主に主人公)は気持ちいいほどに自堕落です。
授業に出ない、研究が上手くいかない、仕事をサボって竹を切りに行く……
まるで自分のダメな部分をここぞとばかり表現してくれているように思えます。
だからこそ気持ち良く主人公に感情移入できるのです。
もしかしたらこれは僕が自堕落なだけだからかもしれませんね……笑
テンポが良い
森見さんの文章はテンポが良いです。
特に内省的な描写に関しては抜群です。
心の声をこれでもかというテンポで文章にしていきます。
さらに他人を罵倒するときの描写も最高です。
このリズム感、テンポの良さが森見小説の醍醐味かもしれません。
ついでに言うと場面のテンポもすごいです。
さっきまで現実の話をしていたのに急にファンタジー世界になっていたりします。
そこが病みつきになる人と、とっつきにくい人で分かれるかもしれませんね。
ちなみに僕もいまだに少しついていけない時があります。笑
関西愛が溢れている
森見さんは奈良出身の京都大学・大学院の卒業生です。
たしか大阪に住んでいた時期もあるような(どこかで読んだ気がします)
そんなこともあってか森見作品はほとんどが関西を舞台としています。
ペンギンハイウェイも舞台は奈良のお話です。
あ、恋文の技術は関西から放り出された石川県でのお話ですね。例外例外。
向井も大阪生まれ大阪育ちの根っからの関西人ですので、関西が舞台の話が多くてとても嬉しいです。
関西以外の人はぜひ森見作品を読んで京都に対して「あの阿呆どもがいる地か」と予習してください。
関西の方は「たしかにあそこなら居そうだ」と思うでしょう。
おすすめ小説5選
それでは本題に入りましょう!
向井が選ぶおすすめ森見作品ベスト5です!
四畳半神話体系
森見登美彦代表作でもある「四畳半神話大系」
割とボリュームありますが、ボリュームと真面目さは比例しないので大丈夫です。
舞台はタイトルからもわかる通り「四畳半」です。
破廉恥な先輩をやっつけようとしたり、親友と悪巧みをしたり、四畳半から出られなくなったり・・・
冴えない大学生が四畳半から巻き起こす物語は必見です。
綿々と綴られる自堕落とファンタジーをお楽しみください。
走れメロス
人の作品でも阿呆になる凄さよ。
こちらは太宰治の「走れメロス」をはじめ計5作品を森見さんがリライトした作品集です。
表題作「走れメロス」は現代の京都の大学生の話に生まれ変わっています。
原作の友情輝き手に汗握る話を、見事に笑いと破廉恥と阿呆さに昇華しています。
名作の5作品を取り上げていますが、知らない作品もあると思います。
実際僕も読んだことないものもありましたので・・・
新訳→原作→新訳
と読むと最高に面白いこと間違いなしです。
知らない人は先にこっちから読んじゃっても大丈夫です!
美女と竹林
こちらは森見登美彦さんが出演するエッセイです。
「美女と竹林」というタイトルですが、物語の8割以上は「竹林」です。
美女に吊られて買ったあなたはぜひとも竹林の魅力に取り憑かれてください。笑
ひたすら竹を切って切って切ります。
いや、本当は竹を切ってすぐにサボります。
周りを巻き込み迷惑をかけつつ、それでも楽しませる森見さんの魅力が伝わってきます。
それすらも彼の御都合主義の文章の為せる技かもしれませんが。
有頂天家族
こんなにも狸が愛おしくなる話があるだろうか。
狸と天狗と人間が繰り広げるこの物語を好きにならない人はいないでしょう。
狸の4兄弟が巻き起こす展開は時に笑い、時に涙を誘います。
家族愛と師弟愛、そして毛玉愛に溢れたお話です。
個人的には蛙になってしまった次男の弥二郎と父親の話が大好きです。
まさか狸の物語を読んで泣いてしまうとは思いませんでした。
恋文の技術
至高の一冊です。
「森見登美彦でどの本が好き?」と聞かれたら間違いなく「恋文の技術」と答えます。
まず、タイトルがいい。
このモテない男がこっそり買いたくなる感じが堪りません。
そして内容。
なんと全編が手紙で構成されています。
しかもそのほとんどが主人公から送られる手紙なのです。
相手の返事は読めないのに、物語がするすると入ってくるのは森見さんの文章力・構成力の秀逸さの現れです。
それでいて最高に面白い。
冴えない男なら誰しもが好きになることでしょう。
特に「○っぱい騒動」のくだりは電車の中にも関わらず声を出して笑ってしまいました。
不器用な男のひねくれた素行と愛が感じられる物語です。
まとめ
いかがでしでしょうか?
今回は森見さんのオススメ作品を紹介しました!
読みたくなる本は見つかりましたか?
この阿呆さがたまらなく癖になること間違いなしです!
ハマる人はもう抜け出せないかも・・・?
きっとあなたも森見中毒になることでしょう。
「あすよみ!」ではこれからもあなたが明日読みたくなる本を紹介して行きます!
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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