こんにちは、雫です。
今回は、読むだけでカフェ巡りをしている気分になれるおすすめの小説を紹介します!
「純喫茶トルンカ」八木沢里志
年末の退屈な喫茶店に突然現れた謎の女性。
アルバイトの修一の顔を見るなり「やっと会えた」と涙を流すのだった。
聞くと、2人は前世で恋人同士だったのだという…。
3人の登場人物目線で描かれた3つのストーリー。
マスター、娘の雫、アルバイトの修一それぞれの個性が表に出ていてくすっと笑える場面もありました。
すべてのストーリーできちっと結果まで見せてくれる感じがあり、すっきりと読み終えることができました。
「木曜日にはココアを」青山美智子
カフェで働く「僕」が好きなその人は、決まって木曜日に来てココアを注文するため、ひっそりと「ココアさん」と呼んでいる。
ココアさんは時々海外に向けて手紙を書いているようだが、ある日手紙を書きながらはらりと涙を流していた。
僕が店員としてできることとしたら…。
そんなココアさんと僕とのエピソードから始まり、全部で12のストーリーから成っています。
それぞれの話は全く別の人、別の話ではありますが、どこかで繋がっているんです。
ココアを飲んだときのように、ほっと温まる物語が詰まっています。
「純喫茶パオーン」椰月美智子
祖父母の経営する喫茶店をときどき手伝っている来人。
その周りで起きるちょっとした謎を解き明かす物語。
小中学生ならではの悩みを垣間見ることができ、子供に戻ったような気分になれます。
昔ながらのメニューに食欲をそそられること間違いなし。
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」標野凪
日常の生活に疲れた時に出会える、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。
店主の考えるメニューが独特で、どんな味がするのかと想像力が膨らみます。
コロナで変わってしまった世の中を描いていて、まさに今を生きる人々の悩みや思いが感じられます。
店主のそろりが出てくる部分は敬語で書かれているため、より静かで落ち着いた印象を受けました。
「ときどき旅に出るカフェ」近藤史恵
店主が旅先で見つけた世界中のスイーツを再現して提供するカフェ。
スイーツにまつわるちょっとした謎やトラブルを解決していく短編集。
今まで聞いたこともないような世界のスイーツが出てくるので、読んでいるだけでも旅をしているような気分になれます。
温かい気持ちになれ、落ち込んだときに読みたい一冊です。
「めぐり逢いサンドイッチ」谷瑞恵
姉妹で切り盛りしているサンドイッチ屋さん『ピクニック・バスケット』。
タマゴサンドが嫌いなOLや人気がない具を探す女子高生など、その人の過去の思い出からサンドイッチを作っています。
姉妹のお互いを思いやる気持ちや登場人物のほんわかした会話で、ほんの少し前を向けるようなストーリーになっています。
「土曜はカフェ・チボリで」内山純
店主が高校生のため土曜日にしか営業しない「カフェ・チボリ」。
常連客の身の回りで起こった謎を解明していく物語。
少し謎がふわっとしていて複雑な部分もありますが、アンデルセンやデンマークがテーマになっていて異国の地を感じられます。
まとめ
気になる本は見つかりましたか?
本を片手に、休日カフェでのんびりと過ごすのもいいですね。
皆さんも、本を読んでカフェ巡り気分を味わってみてください。
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